電気のない世界~電磁パルス攻撃~

高高度で核爆発が起こると、電磁パルスが発生し、広い範囲ですべての電子機器や電力施設が使えなくなります。

ただ電気が止まるだけ――なのですが、その被害は、核爆弾が落ちるよりも、遙かに多くの死者が出ると言われています。

なぜでしょうか?

(産経新聞 2017.9.9 17より)

核ミサイルによる攻撃では、瞬時に、そして局地的に甚大な被害が出ますが、電磁パルス攻撃直後は、人的被害はおそらくほとんどありません。怪我をする人もなく、建物への被害もほとんどないと言われています。

電磁パルス攻撃では、大きな爆発もなく、火災も起こりません。ただ、電気が止まります。

そしてパソコン、テレビ、携帯電話などの電子機器は故障し、機器自体が破壊されてしまいます。(停電から復旧しても、その機器はもう使えません)

電子回路が組み込まれている車は暴走したり、止まってしまいます。

その時に飛んでいた飛行機は墜落します。

 

すべての電力、電子機器、インフラが止まることで、まず水や食糧の供給が止まり、インフラがストップすることで食糧を調達する手段もなくなります。電磁パルスへの防御をしてあったわずかなコンピューターだけが生き残ります。

単に停電から復旧して電気が通るようになっても、あらゆる電子機器や施設が破壊されているため、完全な復旧には、数カ月から数年間もかかると言われています。

電気の止まったその状態で、たとえ軍事的な侵略をまぬがれたとしても、国内の電気設備はほとんど使えなくなっているため、被害のなかった他国からの支援を受けながら、他国で生産した設備機械を輸入し、工場を再建し、時間をかけて復興することになるでしょう。

核ミサイルの攻撃は局地的ですが、電磁パルス攻撃では、遙かに広い範囲で影響を受けるため、私たちの生活は一変します。

この映画のような世界が広がると言われています。

※参考

「電磁パルス攻撃」の脅威 上空の核爆発で日本全土が機能不全に(2017.8.27 産経新聞)