爆発の時になぜ窓から離れなければいけないのか?

各自治体の特設サイトや防災関連のサイトでは、Jアラートが鳴った時、屋内にいる場合には「できるだけ窓や壁から離れ、できれば窓のない部屋に移動する」と呼びかけています。

ミサイルが来たら、なぜ窓から離れなければいけないのか。その理由がよくわかる動画です。冷戦時代にアメリカで作られた映像で、窓ぎわに置かれたカボチャを人間に見立てています。

窓の近くにいると、粉々に砕け散ったガラス片の直撃を受けるので、できればカーテンを引いて(時間に猶予がなければ無理をしない)、できるだけ窓から離れましょう。

窓の下に身を隠すのは危険

「窓から離れると、むしろ爆風で飛散したガラス片の直撃を受けるのではないか」
「窓から離れず、逆に窓の下に身を隠したほうが安全」

という声もあるようです。

何の前触れもなくピカッと閃光が光った時は、とっさに窓の下に伏せるしksないかもしれませんが、Jアラートが鳴った時は、数分の時間の余裕がありますから、廊下などの窓のない空間に逃げましょう。

下の動画をご覧ください。爆発の衝撃波がどのように伝わるかが、よくわかる実験映像です。

窓から離れるのではなく、窓の下の壁面の立ち上がりに身を隠すということは、外壁にぴったりくっつくことになるので、爆発の衝撃波をまともに身体が受け止めることになり、大変危険です。

核爆発であれば、窓の下にいると、たとえガラスの直撃はまぬがれても、爆発の角度によっては、上空から斜めに差し込んでくる熱線を直接浴びて、致命傷となる大火傷を負います。カーテンや床材、洋服なども発火します。

外壁の崩落の危険

また、攻撃は必ずしも核ミサイルとは限りません。ノドンミサイルなど、通常弾頭による空爆の可能性もあり、ビルの外壁からできるだけ離れていないと、外壁もろとも吹き飛んでしまいます。

爆撃を受けたベオグラードの旧ユーゴ連邦国防省・軍参謀本部ビル

日本だけではなく、諸外国でも「窓と外壁からはできるだけ離れる」のが鉄則になっています。内閣府が発表している「国民保護 弾道ミサイル落下時の行動について 」は、世界の紛争地域における国民保護マニュアルなどをベースに作られていますので、とにかくJアラートが鳴ったら、窓や外壁からは離れましょう。

・窓のない部屋か、窓からはできるだけ離れて、柱の陰や遮へい物で身体を防護する

・できるだけ建物の中央部に移動する(外壁に面していない空間に移動)

爆風がなくても窓ガラスは割れる

こちらの映像は、遠くに着弾したロケットの衝撃波で、窓ガラスが割れる映像です。

この映像では爆風ではなく衝撃波でガラスが割れていますが、この場合、ガラス片は遠くまでは飛散せず、窓の周辺に落下しています。

このように、着弾地点が遠かった場合や通常ミサイルだった場合(核爆発ではなかった場合)は、割れたガラスはそれほど飛ばすに真下に落ちるため、窓下の壁の立ち上がり部分身を伏せることは、大変危険です。

学校によっては、Jアラートが鳴った場合、窓のある教室から廊下に出て、廊下で身を伏せるように訓練をしています。このように家庭の中でも、廊下や風呂場など、窓のない空間を探して退避するようにしましょう。

(画像:2017/9/9 産経新聞より)

「窓から離れると、逆に割れたガラスの直撃を受けるのではないか」という心配に対しては、机や椅子を盾のようにして、ガラス片から防御しましょう。

 

リビングや子供部屋など、家族がよくいる部屋には「ガラス飛散防止フィルム」を貼ると、飛散距離を抑えられます。